新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
昨年は日本、海外各方面の皆さまに大変お世話になりありがとうございました。

2018年は1月のミャンマー音楽旅からスタート。
ニッケルハルパを持って、中国国境沿いのカチン族の村を訪問。盲学校、教会、小学校、難民キャンプで慰問演奏を行いました。

その後、寺学校で数百人の学生を前に演奏した後、上村先生とカレン族の住む山村を訪問。近くの村から徒歩7時間かかる自給自足の村を4日間かけて3カ所訪ねました。
電気もガスも水道もない自然と一体になった村の人々の営みは心豊かで美しく、月並みな表現ですが便利な現代日本の生活がとても薄っぺらいものに感じました。
宴では村人が集まって一緒に踊ったり歌ったり。とても楽しく交流がはかれました。
日本帰国後、その模様を小学校の授業でスライドを使って講演し、物質至上の社会だけでなく、いろんな生き方があるということを子供達と一緒に考える機会になりました。

6月から予定を全く決めないままヨーロッパへ。
まずリトアニアへ飛んで、レンタカーでトラカイ城に行くと中世のお祭りが始まっていました。
その足でラトビアとリトアニアを行ったり来たりして夏至祭に参加。
バルトの夏至祭はキリスト教は入ってくる前の自然崇拝、太陽神を崇めるお祭りで、日本の神道と通じるとても興味深いものでした。
個人的に呪術的な儀式はとても興味深く、今回取材した映像や音源を何かの形でアウトプットしたいと思います。

夏至祭が終わり、エストニアのセトフォーク(セト地方の音楽祭)へ。
女性達が輪になって地声で歌うセトレイロ。南エストニア、ロシア国境にあるセト村で歌われるセトレイロは文化遺産になっているとのこと。
ブルガリアンボイスでもなく、ロシアンコーラスでもない独自の素晴らしい世界を堪能。
フェスはエストニア周辺のフォークグループ、海外からゲストバンドなど多数出演していて大満足でした。
無理して行ってよかった〜

フェスの後、知人ミュージシャン宅を訪ね、バルト民俗楽器カンネル、ヨーヒッコのレクチャーを受けました。
その後、電車を乗り継いでリトアニアとラトビアの国民的一大イベント、歌の祭典へと向かいます。
リトアニアが4年に1度、ラトビアが5年に1度なので、両方が重なる2018年は20年に一度の機会!
とてもラッキーなバルト訪問になりました。そしてラトビアからフェリーでスウェーデンに。

ストックホルムの知人を訪ねた後、ウップランドのミュージシャン宅へ。
そこでハッセ作のクロマチックニッケルハルパと出会い、運良く入手。この運命の楽器が現在僕のメイン楽器になっています。
ハッセのハルパを持って、スウェーデン北部ウメアに住む大好きなニッケルハルパ奏者ダニエル家に遊びにいく。
数日お世話になり、彼の勧めで年に一度のブルトレスク村祭りに参加。
思いがけずイアン・カーなど知り合いのミュージシャンと再会を喜び、また新しいフレンドにも沢山出会った素晴らしいお祭りでした。

電車、バスを乗り継いでデンマークに到着するもあまりにも物価が高く、1日で退散。翌日からベルリン在住のミュージシャン宅に1週間滞在させてもらうことに。
日本人カーヌン奏者シンゴ氏とバスキング、カフェ、バーで演奏したりして、ベルリンを満喫。
カーヌンとニッケルハルパの響きは中々素敵だったのでもっと追求してみたい。

ベルリンの次はスロベニア、セルビアと回り、最終目的地ハンガリーヘと移動。
ハンガリーでは僕のハーディーガーディー製作者ナジさん宅にお世話になり、ヨーロッパ最大のロックフェス、シゲトフェスティバルを訪問して2ヶ月のヨーロッパ訪問が終了しました。
国内での活動はまたの機会に。
2019年1月〜3月にその滞在の記録を写真(スライド)と生演奏で綴るトークショー『森の音を探す旅』を三重、京都、大阪、千葉で予定しています。ぜひお越しくださいね!

本年もよろしくお願い致します。

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