『森の音を探す旅Balt編』リュシオル レポート

先週日曜日に大阪Atelier La Lucioleで開催された『森の音を探す旅Balt編』のレポートです。

本日1月20日は素敵なアトリエ、リュシオルさんのとても大切な日。
5年前のちょうどこの日が鍵渡しだったそうで、5周年記念日に出演させていただけるなんて素敵すぎます!
会場2階では僕のバルト写真展、スウェーデンやバルト諸国のハンドクラフト展示があり、開演前から気分はもう北欧に♪

バルト写真展
北欧、バルト雑貨コーナー
開始を待つ会場

午後3時にオーナー夏本さんのご挨拶があり、ワインとジンジャエールで乾杯! 
皆さんとリュシオル5周年を祝いました♪
そして第一部トリタニのトーク&ライブ「森の音を探す旅Balt編」が始まります。
お客様の顔ぶれを見ると、ミュージシャン、音楽業界の方が多くいらっしゃいます。折角の機会なので予定にはありませんでしたが、音楽や楽器がバルトの国々と近似性をもつフィンランドの音楽旅(2017年訪問)を、先にお話することにします。

トーク風景 ニッケルハルパの弓が指し棒になってます : )

フィンランドでは、フィニッシュ・フォーク界の重鎮Rauno Nieminenの楽器工房を訪問し、ヨーヒッコ、カンテレなど民族楽器に触れ、夜はフィニッシュ・バイオリン奏者Marianne Maansも合流して朝方までセッションになった話、サウナに連れて行ってもらった時の話、約25年ぶりに再訪した50周年記念カウスティネンフォークフェスの模様などを、現地取材写真と動画を交えてトークが進みます。

そして今日のメインテーマ、バルト3国の音楽旅に移ります。
リトアニアの中世のお祭りからスタートした2018年夏の音楽旅。その後ラトビアの夏至祭、リトアニアの夏至祭へと旅は続きます。昨日の京都のテーマだったスウェーデンの夏至祭とはかなり雰囲気が違い、比較すると大変興味深いです。

夕方になると民族衣装や花冠で着飾った村の人々が徐々に集まりだしました。
今回取材したラトビアとリトアニアの夏至祭は、キリスト教が入ってくる前の自然崇拝の儀式。
バルト神話の太陽神を崇める夏至の祭りは、草花をふんだんに使用して執り行われ、火の回りでダンスをしたり、みんなで歌ったりしながら、翌日の太陽を拝むまで続きます。
リトアニア夏至祭Rasos火の儀式の映像をバックに、ムーラハルパで場を再現してみました。
木々に取り囲まれた祭場で、香木や火を用いて儀式が進行します。巫女が歌うお祈りの詩、続く合唱が何度も繰り返され、2度の音階でぶつかり合う不協和音と和音とが森の中に木霊します。その響きに大自然が反応しているかのような荘厳な雰囲気でした。

リトアニアRasosの映像をバックに生演奏

夏至祭が終わると、エストニアに移動します。ロシア国境近くセト村に古くから伝わる歌のお祭りの模様、ミュージシャンを訪ねたこと、リトアニア、ラトビアの歌の祭典の写真、動画レポートが続きます。
2018年はバルトの3つの国それぞれの独立100周年にあたり、国中がお祝いムードで溢れています。行ってから気がつきましたが、歌の祭典はリトアニアが4年に1度、ラトビアは5年に1度なので、同時に体験できるこの年は20年に一度なのです!
最後にラトビアの村で開催された珍しい結婚式の動画をご覧いただき、1ヶ月に渡るバルト音楽旅トークは終了となりました。

トーク&ライブが終わると、リュシオルさんよりぜんざいが振る舞われて、みなさん思い思いにバルトや音楽の話に花が咲きます。場に集う人同士を自然に繋げる素敵な社交場の役割をリュシオルが担っている、そんな和やかなひと時でした。

おぜんざいブレイク

第二部はトリタニとバイオリン高垣さおりのDuoライブ。当初は予定していませんでしたが、前日京都ゆるりでのライブが楽しかったので、急遽高垣さんにご一緒いただくことに。
ニッケルハルパ、ムーラハルパを持ち替えてバイオリンとのデュオ、二人それぞれのソロで、スウェーデンの伝統音楽を演奏。2台のバイオリン系弦楽器の重奏はスウェーデン伝統音楽の醍醐味でもあります。

高垣さおり トリタニタツシ Duo
リハーサル風景

ライブが終わると、北欧セッションの時間。
ニッケルハルパとアイリッシュハープのTill Skogのお二人も駆けつけてくれて、オリジナル曲を披露いただきました。
セッションに集まった楽器は他にもバイオリン、ハーディーガーディーなど。北欧から中世に繋がる楽しい集いになりました。

北欧セッションが続きます

何も決めずに旅立って、その場で偶然(実は必然的に)起こることを楽しむのがトリタニの旅スタイル。
イベントも同じ感じになり、バルトのトークライブの予定が、いざ始まってみると思いがけずフィンランド、スウェーデンにまで世界が広がって行き、トーク、ライブ、最後のセッションまで述べ5時間、たっぷり北欧バルトの世界をみなさんと楽しみました。

お集まりいただきましたみなさんありがとうございました。
リュシオルさん5周年おめでとうございます!

リュシオルのオーナー夏本さんと

『森の音を探す旅」トーク&ライブ 次回は3月に千葉で開催予定です。
関東のみなさんとお会いできるのを今から楽しみにしています 🙂

「『森の音を探す旅Balt編』リュシオル レポート」への2件のフィードバック

  1. とても素敵な演奏や北欧の祭りなど
    盛りだくさんで参加させて頂きたかったです。
    高垣さおり トリタニタツシ Duoも動画で聞かせて頂きありがとうございます。トリタニさんのニッケルハルパは繊細な音を奏でる楽器ですが、高垣さんのバイオリンの音が大きいので食い違う楽器演奏に聞こえました。バイオリンはもう少し音を小さく繊細に伸びやかに演奏して欲しいですね〜

    1. 澤井さん
      ご覧いただきましてありがとうございます。
      今回使ったニッケルハルパは昨年夏スウェーデンで入手した楽器でして、これまで使用していたハルパと比べてよりボリューム感のある音がするので、この日はかなり抑えて弾いていました。
      ぜひ、また新しい楽器の音色を聴きに来てくださいね♪

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